
Windows上でXAMPPを使用してローカルにバーチャルホストを設定する方法
バーチャルホストとは1台のWebサーバーで複数のドメイン名のサイトを管理する仕組みのことです。
バーチャルホストを利用すれば、複数のサイトを運用する際、1台のWebサーバーで運用できるのですが、このバーチャルホストはローカル環境でも実現できます。
Windowsでローカルサーバーを作成する際、XAMPPを利用することが多いのですが、そのXAMPPを利用してバーチャルホストを作成したいと思います。
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バーチャルホスト設定 Windows7+XAMPP
バーチャルホストとは1つのサーバー内に複数のドメイン名を割り当てて、複数サイトを運営するのを可能にする技術です。
通常XAMPPでローカルサーバーを立ち上げると、「~\xampp\htdocs」がドキュメントルートとなり、「http://localhost/」とURL欄に入力すると、htdocs内のインデックスファイルを読みにいくことになります。
その状態で複数サイトを管理する場合、htdocsフォルダ内に複数のフォルダを作成して以下のようにサイト管理することになると思います。
以下、XAMPPのインストール先をデフォルトのC:\xamppとします。
「C:\xampp\htdocs\test01」の場合
「http://localhost/test01/」
「C:\xampp\htdocs\test02」の場合
「http://localhost/test02/」
上記のように管理した場合、例えば本番のURLがhttp://test01だとするとローカル環境と本番環境でディレクトリ階層が異なるため「/」から始まるパス指定で不都合が生じます。
それを解消する場合は、バーチャルホストを作成して本番とローカルの環境を同じにします。
「http://test01」でブラウザを表示した場合「C:\xampp\htdocs\test01」にアクセスするものとします。
編集するファイルは以下の3ファイルです。
「C:\xampp\apache\conf\httpd.conf」
「C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-vhosts.conf」
「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts」
まずはテスト用に「C:\xampp\htdocs\」内にtest01フォルダを作成します。
test01フォルダ内に適当な文言を記述したindex.htmlを入れてください。
httpd.confファイルを編集
バーチャルホストの設定ファイルである「httpd.conf」ファイルを編集します。
ファイルの場所は、
「C:\xampp\apache\conf\httpd.conf」
「httpd.conf」を開くと500行目辺りに以下の記述があります。
1 2 |
# Virtual hosts # Include conf/extra/httpd-vhosts.conf |
上記の2行目の先頭にある#を削除して下記の様にします。
1 2 |
# Virtual hosts Include conf/extra/httpd-vhosts.conf |
削除したら保存し、次に上記のパスを参考に「httpd-vhosts.conf」ファイルを編集します。
※もし「httpd-vhosts.conf」が見つからない場合は「httpd.conf」ファイルを編集することになります。
ファイルの末尾など分かりやすい位置に以下の「次に以下を記述します。」から下を記述してください。
httpd-vhosts.confファイルを編集(無い場合はhttpd.confを編集)
ファイルの場所は
「C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-vhosts.conf」
「httpd-vhosts.conf」を開くと20行目辺りに以下の記述があります。
1 |
##NameVirtualHost *:80 |
上記の##を削除して下記の様にします。
1 |
NameVirtualHost *:80 |
次に以下を記述します。(ファイルの一番下に記述すると分かりやすい)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
<VirtualHost *:80> DocumentRoot "C:/xampp/htdocs" ServerName localhost </VirtualHost> <VirtualHost *:80> DocumentRoot "C:/xampp/htdocs/test01" ServerName test01 </VirtualHost> |
1番目のバーチャルホストの設定は、
「http://localhost/」
でXAMPPの管理画面へアクセスするための記述です。
さらに増やしたい場合は
「test01」の箇所は任意の名前に変更します。
上記を記述後、保存します。
hostsファイルの編集
ファイルの場所は、
「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts」
windows7では直接hostsファイルを開くことができません。
メモ帳で開く場合はメモ帳を右クリックで「管理者として実行」してメモ帳を立ち上げます。
メモ帳のファイルメニューから「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc」へ指定し、ファイルタイプを「テキスト文章」から「すべてのファイル」に変更後hostsファイルを開きます。
hostsファイルの下の方に以下の記述があります。
「127.0.0.1 localhost」
その下に続けて以下の記述をします。
「127.0.0.1 test01」
ファイルを保存後、XAMPPのコントロールパネルを開き、apacheサーバを再起動すれば完了です。
ブラウザのURL欄にtest01と入力してブラウザ内にindex.htmlの内容が表示されればOKです。
以上、Windows上でXAMPPを使用してバーチャルホストを設定する方法でした。
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